帰り道―…




私と翔は会話なく
歩いている





翔をチラッと見てみれば涼しい顔して私の横を歩いているだけ。





私はそんな空気にたえられなくなり翔に話し掛けた。





里「そ、それにしても翔ってば本当にカッコいいよね!」





翔『そう?』





里「うん!私みたいに凡人じゃないし!


さすが義理の弟って感じ!」




そう言って翔の背中をバシバシと叩く。





翔はそんな私を面倒くさそうに見ながらも私に言葉を返してきた。





でも…、なんか様子が違う感じ





翔『義理の弟ね



っつっても俺里緒のこと姉ちゃんとして見たことないけど』





そう言ってすぐそばにあった壁に両手をつける。





まるで私を逃がさないというような感じに





翔『姉ちゃんとして見たことない…


里緒、この意味分かる?』





そう言って私を真っ直ぐにみつめる翔。





綺麗で吸い込まれそうな瞳。





私はそんな綺麗すぎる翔に見惚れていた。






里「か、…ける」





翔『俺…、小さい頃…


里緒と初めて会った時から今まで、ずっとずっと里緒のこと好き


弟として、家族としてじゃなくて一人の女として里緒のこと好き』





そう潤んだ瞳で翔は私にいう。





私はそんな翔の言葉に恥ずかしそうに俯く仕草に、ドキドキしていた。





翔は弟。





なのにどうして?
どうしてドキドキしちゃうの?





私翔のこと





どう思ってるの?





翔に告白をされて私の頭の中はずっとその問いがグルグルと渦巻いていた。





どうしよ…


悠也くん


悠也くん







会いたいよ…ッ