その途端に航は凄く淋しそうな顔を見せる。





航『案内ダメなの?』




そう眉をハの字にしていう航の顔に罪悪感を感じながらも私は再度『ごめんなさい』っと謝って職員室を飛び出した。





走って走って走って教室まできた私は足をゆっくりととめていく。





教室の中に入り私はとぼとぼと自分の席へむかう。





っと、その時―…





『里緒?』




そんな私の名前を呼ぶ声が聞こえ顔をあげてみた。





誰もいないと思っていた教室にはなぜか翔がいた。





翔『なんで里緒まだ残ってんの?



もう帰ったかと思った』





そう不思議そうに首をかしげていう。





里「ちょっと職員室に呼び出されちゃって」





翔『…ふぅん』





里「あ、もうこんな時間だったんだ!


早く帰らなきゃね
翔はなにしてたの?」




そう翔に問い掛けてみたが翔はなぜか焦りの色をみせるだけで何も答えてくれない。





翔『…早く帰ろ』





そう私の問いをながし翔はそう言って歩きだした。





私はそんな翔を不思議に思いながらも鞄をとり翔の後を追い掛けた。





その時、私が翔の気持ちに気付いてればこんなに悠也くんとの関係がごちゃごちゃになることもなかったのに…