里「は、早く行こ」
そう言って私は立ち上がった。
そんな私を悠也くんはクスッと笑った。
悠『はいはい』
そう言って私の隣を歩きだした。
まさか、このやりとりが誰かに見られてるなんて思いもしなかったんだ…
―――――
―――――――
次の日―…
悠『昨日転校生が来たばかりだけど、今日も新しい転校生がきています』
そう悠也くんが言った途端教室がざわめき始めた。
『どんな子だろ〜』
とか
『楽しみ!』
っとか様々な意見がとびかう。
そりゃぁそうだよね
転校生が続けてくるなんて前代未聞だもん。
そんなことワクワクしながら思っている中翔一人、つまらなさそうな顔をしていた。
里「翔は楽しみじゃないの?転校生。」
翔『…別に
転校生誰か知ってるし』
そう言って頭の後ろで手をくむ。
里「うっそ!?
誰だれ!?」
翔『…内緒』
そう言ってニッと笑い私の唇に人差し指をあてる。
そんな翔の行動に顔を真っ赤にさせドキドキしながらもおとなしく席に座っていた。
でも…、本当誰なんだろう?
そう考えていると転校生が入ってきた。
教室の中はさっきよりいっそう騒めいている。
私もその転校生にはビックリしてしまった。
だって、この子…
『初めまして!雨滝航です!』
そう言ってニコッと可愛らしい顔で可愛らしく笑った男の子。
それは私の幼なじみだった…

