帰り道―…





里緒と帰ってるのは帰ってるんだけど…





あいつ…、翔と呼ばれた謎の男も一緒。





しかも里緒に話をかけるそぶりも見せずじっと俺の方を凝視してくる。






意味分かんねぇ…





なんて思っていると…






里『あの、先生は前に付き合ってた人いるの?』





そう顔をほんのり赤くしていう里緒。





何で先生?と思ったがすぐ気付いた。





アイツ(翔)がいるからだ。





悠「い―…」






答えようとしたその時…。




翔『え…、なにコイツ先生だったの?



普通に里緒といても違和感ないから里緒と同い年かと思った。』






そう目をそらしながらいう。





里『こら!そんな失礼なこと言ったらダメでしょ!』





そう言いながら翔に近づきバシッと軽く翔の頭をたたく里緒。






そんな二人のやりとりをじっと俺はそばで見ていた。




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―――――――


暫く歩いて里緒の家についた。





里『じゃぁ送ってくれてありがとね!』





そうニコッと笑顔でいう里緒に俺はドキッとなってしまう。





里緒と俺が話しているのをよそに翔はおかまいなくズカズカと里緒の家に入っていった。






里緒が家に入ろうとしているとこを止め俺は里緒を自分の方へと引き寄せ抱き締める。






里『わッ!悠也くん!?』




顔を真っ赤にしながらも突然抱き締められたことに混乱中の里緒。





悠「…付き合って早々、浮気すんなよ」





そう里緒の耳元でささやいて里緒を自分から離した。





里緒はまだ訳が分からないという感じで頭にはてなマークを沢山浮かべている。