夕方―…


家に帰ったら不機嫌な顔をした翔がソファーに座っていた




里「…翔?

そんなブスッとした顔してどうしたの?」





翔の顔を覗き込みながらいう




翔『…べっつにー

それよりさ、告白の返事
まだ?』




真剣な顔をしながらそんなことを聞いてくる翔




結局悠也くんを選んだ
私はそれを翔に言いにくかった




目をそらしてみても


翔『はやくー

待ちくたびれたんですけど?』




そう言いながら私を細い目でみてくる




そんなこといわれても…
なんて思う気持ちがあると同時に今をのがしたらダメだって気持ちもあった





そして悩んだ結果、私は言うことにきめた





里「翔!私…


悠也くんと付き合うことにした」





翔『は?もとから付き合ってんでしょ?』





里「だからッ


非常に申し上げにくいんだけどさ…

悠也くんを…
選んだ…の…」





私の言葉に翔は表情を曇らせる




翔『…帰ってこなかった時か?』




里「へ?」





翔『なんで?
俺じゃダメなの?
弟だから?
男として見れないの?』





どんどんとはかれる翔からの言葉になんといっていいか分からなくて私は黙り込む





翔『…んだよッ

なんでアイツなの?
俺んが里緒に先にあったよ?

先に好きになったよ?
なのになんで…』





そう言いながらの翔は涙を流していた




傷つけた
翔のこと





里「翔、ごめ…」




翔『あやまんなよっ!』





私の言葉をさえぎり翔はそう叫んで出ていってしまった