翔『ま、いいけど…
どーせ、先生より俺んが有利だしね』
悠「…は?なんで」
俺の顔が少し引きつる
翔『なんでって…
同じ家だからに決まってんじゃん
な?里緒』
そう意味深な笑みをみせ翔は里緒のおでこに軽くキスをした
里『かッ…ける』
里緒は顔を真っ赤にさせておでこを押さえている
その光景がまるで両想いみたいに思えてムカついた
俺はそんな二人からフイッと顔をそらした
悠「…帰る」
そう言って俺は二人をおいて歩きだした
里『…ゆーやくん?』
心配そうな声で俺の名前を呟く里緒
聞こえたけど無視してしまった
今、里緒の顔をみたら笑顔がつくれなさそうだから
悠「…先帰るな
翔がいるから家までは送らなくて大丈夫じゃん?」
そう言って俺は家路を歩いた
俺が自分勝手なことをして里緒が傷ついた時は俺が今なってるみたいに凄く心が痛かったのかな…
そう一人歩きながら考えた
悠「…そーだったら俺、最悪」
そう呟いて頭をかかえていた
里緒をまた苦しめていることを知らずに

