悠也くんの一言から皆暫く喋れなかった。
なぜかって?
そりゃぁ本当にするとは思わなかったらしいのさ。
だから花蓮は『冗談頬っぺたにキスで許してあげる!』って言うつもりだったらしい。
それをさっき聞かされて只今落ち込んでいます。
花『里緒ごめんって!言おうと思ったらもう遅くて!』
里「…ヒック…う〜、もぉいいよぉ〜。ど、どっちにしてもお、遅いもぉん〜」
そう泣きながら言う私。
花蓮はそんな私をどう泣きやまそうか困り果てている。
そんな時だった―…。
悠『そんなに泣かれたら俺だって傷つくんですけど。』
里「ご、ごめんなさい!
で、でも付き合ってるわけでもないしお互い好き同士なわけでもないのに…。」
そう言う私に悠也くんはキョトンとする。
里「わ、私ファーストキスだったんですよぉ〜!」
悠『…………フッ』
里「??」
悠『あははははッ』
私なんか笑われるようなこと言ったっけ?
悠也くんが突然笑いだしたことに目をまんまるくしてビックリしながら見ている私。
悠『あんたファーストキスだったんだ!?
そりゃぁ泣くわ。』
そう言いながら笑いすぎてでた涙を手で拭う悠也くん。
悠『ごめんな?』
笑うのをやめて涙を目にため俯いている私を覗き込みいう悠也くん。
そんな悠也くんの行動にドキドキとしながらもいう。
里「もういいですよ。
合コンに来た私だって悪いんですから。」
そう言って目にためていた涙をごしごしと手で拭き取る。
悠也くんはそんな私をまん前でずっと見ている。
そしていきなり信じられない言葉を口にした。
悠『俺あんたのこと気に入ったわ。
俺と付き合ってよ。』
そう笑いながら言った。

