記憶が思い出に変わる時(仮)





ーピピピピ…

目覚ましのアラームが鳴り響く。



「ん…っ⁈」


な、なんで目の前に
日向…⁈



「…あ、そっか」


今、合宿中で…



昨日のことを思い出したら
恥ずかしくなってきた。



変なの…

初めてじゃないのに…



あたしはすやすや眠る日向を
起こさないように
布団から出た。




時刻は7:50


「…っえ???」



確かロビーへの集合って
8:00じゃなかったっけ…?



「ひっ、日向っっ!!!!」


「んだよ…」

「お、起きてっ!時間っ!!!」

「…時間?」


あと10分と伝えると
日向も布団から跳ね起きた。




なんやかんやで
準備すること10分。



「遅れてすいませんっ!!」



ロビーに行けば案の定
あたしたち以外はそこにいて。


「もー日向と服部ちゃんたら、
昨日2人でいちゃいちゃ
してたんだろ~っ!」


陵先輩の冗談に
つい赤くなってしまう。


「えっ、図星?!」

「おい、日向お前ー…」

「何のことですか?」

めったにみんなに
笑顔を見せない日向が
口元を上げてそう言ったのは

もう肯定してるようにしか
見えない。


「まじ…っ?」

日向からあたしに視線を変えて
反応を伺う陵先輩に
あたしは頷いた。



「あ、あのっ、
別にやましいことは…」


「日向ーーーっっ!!」

あたしの声も虚しく。

部員たちの声に
掻き消されてしまった。


「服部ちゃん」

「た、太雅先輩…」

「…よかったね?」


あ…
照れ臭いけど
嬉しいかんじ…