志望校に無事合格し、友達もでき
有意義な高校生活を送っていた私・・・
山田愛夢。
しかし、両親の転勤のせいで
学校を転校するはめに・・・
しかもその高校、日本では有名な
超エリート高校なのだ・・・。
「やだやだやだやだああああ!!」
「落ち着いて愛夢。」
「落ち着けるわけないじゃん!!」
只今、お母さんと
ケンカ中です。
「せっかくがんばって行きたい高校はいって、
友達もたくさん作って、楽しく過ごしてたのに
親の転勤で転校!?まだ入学して3ヶ月よ3ヶ月!!
あむの夢の高校生活があああ・・・!!」
「しょうがないでしょ、昔から転勤族なんだから。」
「なによそれ!!転勤ならママたちだけで行けばいいじゃない!!」
「そういうわけにもいかないでしょ!!」
「とにかく!!あむは転校なんかしない!!」
ーバタンッ!!ー
転校なんかするもんか!!
私は一人で作戦を考えた。
その名も、「愛夢の転校阻止作戦!!」
絶対成功させる。
 

・・・そして、出発日。
作戦開始。
「愛夢行くよ!」
「・・・。」
作戦1
とにかく隠れる。
私は、クローゼットの中の
ダンボールの中に隠れた。
・・・が
「こんなところで何してるの。」
すぐに見つかった。
でもまだまだー!!

作戦2
学校辞めるって言ってないと嘘をつく。

「ママ、言っとくけどあたし学校にやめるって
言ってきてないから。」

これはどうだ。
さすがのママも驚くだろ。

「さっき学校から、連絡受けたよ。」
「!?」

じゃあ最終手段。
作戦3
逃げる。

「あむどこいくの!!」
「転校なんかしないからー!!」
「待ちなさいあむーっ!!」

私はママの声を無視して
とりあえず逃げまわった。
このまま上手くいけば
転校しないですむ。
少し浮かれていた
そのとき・・・!!
ーグイッー
誰かに腕をつかまれ、
引っ張られた。
「!?」
振り向いてみると・・・
「お兄ちゃん!?」
「こんなとこで何してんだ。行くぞ。」
「やだ!!あたしは転校しない!!」
「そんなこと言っても、転校がなくなるわけじゃないんだ!!
俺たちはまだ親に育てられてるんだ。だから、行こう。」