龍なる羽 弐【完】



その、何かがわかるのはもう少し先の話




キィー…と音を立てながら開いたドアの先には、あの女が立っていた



忘れもしない。




こいつの顔だけは…




「あら、久しぶりね柚李」



「………」



こいつに名前を呼ばれたくない。





「まぁ…中に入りなさい」





「………」





私はずっと返事をしないで無言で通された部屋に入った





そこは、元私の部屋




中はあの時とは違く、女の子っぽい部屋になっていた



私は基本モノトーン系が好きがから…




こんな、ピンクとかフリルとか好きじゃない




はぁ…


こんなところで過ごすって思うとついつい、ため息が出てしまう





それにしても…



この家にあの女とあの男だけが住んでいるとは到底思えない




子供でもいるのだろうか…




「柚李ちょっといいかしら」



扉の向こうから声が聞こえた




その声は有無を言わせないような声だった



だから「はい」と小さく返事を返してドアを開けた



「ついてきなさい」



女はそういうとリビングに向かって歩きだしたーーーーー