柚李side


家を出て、角を曲がってすぐに変装を解き柚李に戻った


すると、前から場違いな黒いリムジンが走ってきた



そのリムジンの窓から顔を出したのは…




忍…私の義理の父親だった。




「やぁ、柚李…久しぶりだね

さぁ…乗って」



「………っ」



「……乗せろ」


あいつが、指示を出した途端車の中から数人の男たちが出てきた




「なっ……!!!いやっ…離して…!!!

離して!!!!」



必死で抵抗をしたが、到底男の力にはかなわなかった




そして、無理矢理車に押し込まれた





しかも、あいつの隣。




私はあいつの近くにいたくなくて、ドアにくっつくように離れた







あいつが、満足気に微笑んでいた事は、横を向いていた私には知らない。