私たちはソファーに向かい合わせに座った
「あいつの…っ、しわ、ざ…なのっ…」
嵐は目を見開いて驚いていたがすぐに「わかった」といつもの嵐に戻った
「ゆー」
「な…っに…」
「俺も一緒に戻る」
「…!!!」
今度は私が目を見開いた。
「嵐…何言ってんの!!
そんなの…駄目に決まってるじゃん!!!」
止めないと。
嵐まであんな目にあわせたくない。
私だけで十分だよ。
「別に。でも、もう決めたことだから」
「なっ!」
「俺も、柚李と一緒にあいつらん所に戻る。…だって約束したろ。
どこにも行かないって」
嵐の目は本気だ
だけど…私も本気だ
「……駄目。嵐には頼みたいことがあるから」
嵐にしか出来ないこと。
~♪
ドクン。と心臓が波打った
震える手で電話に出た
「はい」
『柚!!!星夜(せいや)が襲われた!!
ほかにも…これで10人は越えた…』
そうだ…
終わらないんだ…
早く、早くあいつに言わないと…みんなが!
みんなを守るのが総長の役目
「直。私行ってくる」
「は?……ゆ…」
直が何か言う前にブチっと電話を切った
そして、あいつに電話をかけた。


