嵐はもう一度言った


「どういうつもり?」と。



何となく言いたいことがわかった。


「…………」


だけど、何も言えない。



このことは嵐にも言えないよ…




でも…さすが双子。



嵐は私が何を考えているかわかっているみたいだった




「…なぁ、ゆー」



「……っ」




小さい頃に呼ばれていた呼び名を優しく言われたら思わず喋りそうになる。



「ゆー?」


嵐は私を呼んで、しゃがみ込み顔をのぞき込んできた




「俺に言えよ…。あるんだろ?言いたいこと…。じゃなきゃ、そんな泣きそうな顔しねぇだろ…。ゆー」



嵐にそう言われてもう我慢できなかった。



「ふえっ…あらっ…!わた、し…どうしたらっ…いいのか、わかんないよぉ…っ…」


泣きながら本音を言った




嵐はよしよしと私の頭を撫でて、


「話してくれるか?」


と聞いてきた



私は言葉に出さないで、コクンと頷いた。