ピッ…
電話を切った瞬間、
「柚!!どういうことだ!?」
直が慌てて聞いてきた
だけど、私は答えることができなかった
「柚李…?どうした?」
心配そうに顔を覗きこまれても動くことができない
さっきあいつから言われたのは
『俺はおまえのいる龍蝶と赤羽を潰すつもりだよ
言い考えだろ?
でも…どうしても潰してほしくないのなら条件がある
……………戻ってこい。
期限は5日。
その間もどんどん潰していく
決めたらこの番号に連絡しろ』
そう最後に言って会話は終わった
……わかってる。
私に拒否権なんて最初からないこと
明日、返事を出そう
これ以上、みんなに迷惑をかけられないから…
「へ?あ、ごめんごめん
ねぇ、直」
「なに?」
「私、ハッキングしたいから今日は帰ってくんない?」
「…わかった」
何か言いたそうな顔をしてたけど、気づかないふりをした。
とにかく今は一人になりたかったから…
ごめん、直
みんな…


