「柚李の事、何も知らないんだなぁ…
って」
「嵐?
虐待の事は言ったよ?」
「いや、その話じゃない
柚李もあとで話す」
「うん」
「知らないってなにを知らないと言うんだよ
じゃあ、おまえは柚李の全部を知っているのか?」
椎也がそう言うと嵐はふっと笑って
「あたりまえだろ」と言って挑発的な笑みをした
椎也はそんな嵐に怒りの限界がきたのか
「てめぇ…」
椎が嵐の胸倉をを掴んで殴ろうとした時
「何やってんだよ」
龍騎が止めた
た、助かった…
あんな椎也見たことなかった
冷静さを失い鋭い目つきで嵐を見て本気の殺気を出して…
初めて椎也を怖いと思った
「嵐と柚李、向こうに部屋があるそうだから行こう
椎也は部屋に戻りなさい」
「「わかった」」
椎、ごめんね
いずれ話すから…
それから私たちは椎が戻ってから部屋に向かった


