「ただいまー」
「「おかえりー」」
リビングに行くと、そこには
ご飯を作っている蒼ねぇと、ソファーに寝っころんでテレビを見ている嵐の姿があった
その光景がなんだか嬉しくて、自然と頬が緩んでいく
「おなかすいたー」
でもそれがバレないように、おなかをさすりながらイスに座って顔を伏せた
すると、コトっと何かが於かれ美味しそうな匂いがしてきた
ムクっと起きて目の前にある食べ物を見ると
「ハンバーグ!!!!」
叫ばずにはいられなかった
だって、ハンバーグは私の大好物
「どうぞ、召し上がれ
嵐も食べな」
「おう」
「「「いただきます」」」
一口食べると「おいしー」と思わず口に出す程だった
「ふふ、それはよかったわ」
蒼ねぇが微笑んだ姿は実の姉とは思えないくらい綺麗だった
それにつられ私も微笑んだ
嵐はふっ、って笑っただけだけど…
今日は嫌なことがあったけど、何十年ぶりに姉弟全員が揃ってよかった
タイムリミットまで…あと、ーーー。