私が返事をすると、嵐は話し始めた
「あー、椎也は柚からどこまで聞いたわけ?」
「あ?…確か虐待のことと約束の話しは聞いたけど」
それを聞いた嵐は「そっか」と言って
「じゃあ、今の母親が本当は叔母さんだってことは?」
「……っ!?」
あ、そっか…このことは私もつい最近聞いた話だから言ってなかったんだっけ…
「知らなかったみたいだな…
…なぁ、椎也」
「何だよ」
「おまえ…この話しを聞く覚悟、あるか?」
嵐?
何言ってんの?
そう思って嵐を見たらーーー
「…!」
すごく真剣な表情をしていた
「…ある」
それに椎也も真剣な表情で返した
「ふっ…ならいい」
先ほどと違い柔らかく笑って言った
「椎也が覚悟あるんなら…
今から言うこともちゃんと聞けよ?」
「もちろんだ」
椎也は即答。
なんか…私もちゃんとしなきゃいけない雰囲気だな。


