………って、私なんか忘れてない?
「……あぁ!!!!」
「んだよ」
いきなり叫び声を上げた私に対して、椎也は眉間に皺を寄せてこちらを睨んでいた
「ごめんなさぁい…」
あはっと笑いながら謝ったら
「ふーん…そんな謝り方でいいのかなぁ…?そっかそっか…、柚ちゃんはそんなに人参食べたいんだねー。じゃあ、あとでキャロットジュース飲ましてあげるね」
と地獄の言葉をはなった
それを聞いた瞬間フルフルと首を振り
「ごめんなさい」と真面目に謝った
そしたらふっ、って鼻で笑われた…
だって…人参大っ嫌いなんだもん…!!
世界No.1の総長が…ってなるけど、嫌いなもんは嫌いなんだよ!!
椎也なんて嫌い。鬼!!って思ってると
「なぁ…いい加減にしてくんない?」
閻魔大王さま並の声が聞こえてきた。
ものすんごく低い声。
顔をひきつらせながらも声の主の方を見た
「ひぃ…!」そこには殺気をだし、こちらを睨んでいる嵐がいた
お、鬼のお顔だ…
「………」
「うぇ…」
怖いです…
「ふっ、そろそろ話を始めようか?」
あ、そうだ
「うん」


