龍なる羽 弐【完】



…あ!


一つだけ方法が浮かんだ

その方法は


「………んっ…」



ーーー…キス。




でも、したのは短いキス。


唇をはなして柚李を見ると、過呼吸は収まったみたいだ





ん、これで一安心…。





あとは寝かせればいいんだけど…


「柚李、離せ」


「…………」



「そばにいるから離せ」


俺はそう言い柚李の額にチュッとキスをした



そうしたら、少しだけ微笑んでシャツを離した




ベッドに寝かせ終わって頭を撫でていると



ガラっとドアが開いた




「「柚!!」」


永遠と志保が顔を真っ青にして入ってきた


あとからして、直たちもやってきた



柚がスヤスヤと寝ているのをみると全員がホッとしていた



そのあと蒼さんも戻ってきた。



保健室の先生と一緒に。




先生にどうですか?と聞いたら


「もう、大丈夫だと思いますよ」って言われた




その言葉にこの場にいる全員が安堵の息を漏らした