蒼さんとの会話を思い出しているといつの間にか部屋の前にいた


「ゆずー、ただいまぁ♪」


永遠が明るくいいながらドアを開けた。


けど、返事はなかった…


柚の部屋も真っ暗で誰もいなかった


「どこ、行った…?」


「電話してみる」


「あぁ、頼むよ」


柚、どこに行った?



早く帰ってこい…




「…っ、電話つながんない!!

電源切ってるんだと思う!」


くそ…


あ、龍騎さんなら知ってるかも

プルルル…

『はい』


「龍騎さん!柚李どこにいるか知っていますか?」


『……、柚李は今族潰しに行ってもらってる。だから心配すんな』


族潰し…?


「そう、ですか…

ありがとうございました」


プッープッー…


携帯を耳から離すと同時にみんなが駆け寄ってきた


「なんだって!?」


「今、族潰しに行ってるから心配すんなだってさ」


「……そっか、なら大丈夫だね!」


みんなほっとした顔をした


だけど俺は安心なんかできなかった



何か胸がざわざわとしている