龍なる羽 弐【完】



その思いが通じたのか嵐はふっと笑って「今から変装して龍騎さんに会いに行くんだよ」


へ?

龍騎!?


「何で龍騎の事知ってんの?」


私がそう言うと嵐は憐れみを込めた目で私を見てきた


「な、なによっ」


「おまえ、何も言われてないのか?」


「うん」


「はぁー。


龍騎さん、何で言わないかなぁ…」


はぁ?


全く意味が分かんないんですけど!!


「あのな、龍騎さんは今日俺と柚李が会うようにしてくれたの


だから柚李1人で行けって言ったんだと思う


で、何で俺が龍騎さんの事知ってるかと言うと実は親父が龍蝶の初代総長なんだよ。

そん時龍騎さんは幹部で仲良くしてもらってたわけ」


はあぁぁあ!!??


「何それっ!!


聞いてないよ!?」


「うん、言ってないもん」


「何で言ってくんなかったの?!」


「だって、親父が“柚李には言わないでくれ”って言うから」


パパぁ…


言ってくれたらよかったのにぃ…


「まぁ、ドンマイ」


なぜ私は嵐に慰められた?


意味分かんない。


「さてっと、行くぞ」


「うん

ねぇ…

変装しないの?」


「あ、忘れてた」