「おまえたちはただ、柚のそばにいてやってくれ」



「…分かりました」


龍騎さんに言われて少し心が軽くなった


俺たちは何があっても柚の味方だ。




そして、何があっても絶対に柚を守る。





すると、蒼さんが


「みんなには言わなきゃいけないことがあるの」


深刻そうに言った


それを聞いた龍騎さんはほんの少しだけ顔を歪めさせた。



何だろう…ー、


「何ですか?」


俺が聞くと蒼さんは、深呼吸をしてから重大のことを言った。




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「失礼しました。」


ドクン、ドクンと心臓がまだ事実を受け止めていなかった。


いや、“受け止められない”んだ…


「ねぇ…蒼さんが言ったのって事実なの?」


志保が泣きそうな声で聞いた


「そうだと思う」


「なっ、!陸何でそんな冷静でいられんのよ!?あんた、柚李が心配じゃないわけ?!」

「んなわけねぇだろ!!…俺だって冷静でいられるか!!今俺たちん中で柚李のこと心配じゃねぇやつなんかいないだろ…」


陸…


「そうだよ。みんな柚李が大事だもん。」

永遠…


「うん、こんなの受け止められるかよ…」

光輝…


「……柚李には言わないでおこう。」


俺たちにはこんなことにしかできない。


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“「私たちの親は今の親に殺されたの」”

「そん、な…」


「本当よ」


「蒼さんはなんでそのことを?」



「今の母親に言われたからよ」



「……っ!」



「柚はこのこと…」



「知らないわ」



「そう、ですか…」


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