龍なる羽 弐【完】



椎也がいなくなると


「なぁ、おまえら覚悟できてるか?」


と龍騎さんに言われた


正直、何の話か分からない。


「なんのですか?」

そう聞くと一瞬顔をしかめて「この話を聞く覚悟だ」と言った


「はい。」


「実はな…


柚李はこの町を離れるかもしれん」


「……。」


どういうことだ?


柚李がこの町を離れる?


「嘘、ですよね?」


「龍騎さん…嘘って言ってください。

柚が、柚李がいなくなるなんて嫌だよぉ…」


「そんなの…私たちはどうしたらいいのよ…」


「柚李行かないよね…?」


「嘘だ…」



俺だって、志保だって…


永遠も光輝も陸も。


みんな柚李がいなくなるなんて考えたら悲しくなる



「おまえらがそう思うのは分かる


だけと、柚の親がこっちに戻ってきたんだ。


時間がないだろ…」


柚の親が…?


あいつらが戻ってきたのか?



そん、な…



そうしたら、柚が壊れるのも時間の問題。


俺たちはなにもできないのか…?