「……俺はどこにも行かないから安心しろ」


「…っ、うん

お願い…ずっとそばにいて…」


「あたりめぇだ」


クシャクシャって嵐に頭を撫でられるの好き



「柚李ちゃん?

こんなところで何してるの?」

ビクっ


ゆっくりと振り返ると…ー


「………誰だっけ?」



「えっ…まさか覚えてないみたいな?!」


「うん、全く覚えてない」




「ガビーン…


俺ショック…」



そんな事言われても…


うーん…


「岩瀬純」


「あぁー岩瀬純ね


うん、思い出した!!

ありがと」


「どーいたしまして


柚、先に戻ってる

俺の部屋柚の部屋からつながってるから」

「は?


あ、ちょっと……」



もう、意味分かんないから!



「あのぉー

で、思い出してくれた?」


「え、あぁ、うん


岩瀬純でしょ」


「そー!!


よかったぁ…」


「……岩瀬純、それ以上私に近づかないで」



「へ?


あぁ、分かった」


「じゃあね」



「えっ、おい!!」



悪いけど私はさっき嵐に言われた“私と嵐の部屋がつながってる”ってのを確かめたくて仕方ないのよ



…そうとなれば猛ダッシュ!!