嵐から聞かされた真実の過去は私にとってはすごく残酷なものだった…ー。



何でパパとママが殺されなきゃいけないの?


何であの人たちは今も幸せに暮らしてるの?


答えが見つからないよ……



「柚」


嵐に呼ばれた私は「何」と素っ気なく返事した


「おまえ、男嫌いなのに俺大丈夫なの?」

っ!!!


そうだ…私男嫌いなんだ。


でも…「嵐は平気」やっぱり双子だからかな

私がそう言うと嵐は安心したかのように笑った


この笑った顔…懐かしい感じがする。


このとき微かな疑問が頭に浮かんだ


「嵐、なんか分かったから私に教えるために戻ってきたんでしょ?」


「……あぁ。


そうだ。


分かったから柚李を守りに来た」


守りに…?


「詳しいことはいずれ話す

だから待ってて


俺も櫻葉に行くつもりだから

よろしく」


嵐はそう言って倉庫から出ようとしたけど私が止めた


「どこ、行くの?

私嵐にいっぱい聞きたいことがある

それに、久しぶりに会ったんだからもっと一緒にいたいよ」


迷惑だってことは分かってる


だけど、なんか嵐が壊れそうなくらい悲しい目をしていたから…ー。



お願い。行かないでー…