今度、京に聞いてみるか



そう結論付けた俺は今まで気づかなかった殺気に気づいた。




それは、後ろから





少し後ろを向いて見ると、数台のバイク





「……ッチ」


小さく舌打ちして、逃げる方法を考えた。






……一か八かだけど、賭けてみっか




「永遠、今から私が言う道の通りに走って」


「え?」


永遠は最初、意味が分からないという顔をしたが後ろを向いて分かったのだろう。




目つきが変わった。

そして、微かに殺気が出始めている




「了解」


永遠のその言葉と共に、「左。少しスピード出して」と指示した




永遠は左にハンドルを切り少し速度を速めた




「次も左」




永遠の運転の腕は私と直の次くらいに上手い





それでも、後ろのやつもなかなかだ。




だんだんと距離が縮まっていってる気がする。



永遠もそれに気づいたんだろう。


少し、焦っているのが分かる。




……どうすればいいのか…。