久しぶりに乗った気がする。
この感じ……懐かしいな
次々と流れていく景色。
耳元を掠っていく風の音
それに、柚を毎朝迎えに来る龍蝶の奴らの気持ち
柚李が幸せで本当によかったって実感できた
「柚李ー」
「んー?」
突然、永遠が名前を呼んだから少し動揺した
「嵐……ってどこ行ったの?」
「へ?」
これまた急に嵐の名前出すからびっくりした。
だから、思わず気の抜けた返事を返してしまった
「あ、いや……!!えっと……」
もしかして………!!!
「永遠…嵐の事、好きになっちゃった?」
冗談で言ったつもりが、永遠は恥ずかしそうにこくんと頷いた
どんな顔をしているのか、俺には見えねぇが……
たぶん、真っ赤だろうな…
それに、永遠は柚李に言ってるつもりだろうが、俺からしたら告られてるようなもんだ。
それに、きっと俺も真っ赤になってるはずだ。
理由は……知らん。


