けど、こいつには通じなかった…
「はっ、相談…?
したわ。したけど、そいつもあたしを裏切った!!!!あんたに裏切られた時の気持ち分からないでしょうね!!!!!」
「……あんた、バカ?
なんで、……っなんで気づかないのよ!!!一番近くにいるのにっ!!!!
どうして、気づかないの!!!
忍の気持ち!!!!あんたら義兄妹でしょ!?」
「………っ」
忍は一瞬目を見開いて悲しそうな目のまま下を向いた
そして、こいつは目に涙を浮かべ忍を見ていた
やっと…気づいたんだね
「忍……ごめんなさい。」
「いいんだよ。それより、桐…」
「んだよ…言っとくけど、俺許してないからな。お前たちが兄貴を殺したこと」
「は?」
え、殺した…?
実の息子を?
「…誤解なんだよ。俺たちは剣矢(けんや)は殺してない」
「…っ、嘘言ってんじゃねぇよ!!!!!」
桐は怒鳴ったが、目には動揺の色が見えた
「嘘じゃない。あの日剣矢は、族同士の喧嘩に巻き込まれて死んだんだ。」
「……っ……。」
「ねぇ、桐…あんた誰からそんな事を聞いたの?」
「……聖(ひじり)って言うやつからです」
この、桐の一言でまたあんな事が起こるなんて、私は知らないでいた


