龍なる羽 弐【完】



けど、こいつには通じなかった…


「はっ、相談…?
したわ。したけど、そいつもあたしを裏切った!!!!あんたに裏切られた時の気持ち分からないでしょうね!!!!!」


「……あんた、バカ?
なんで、……っなんで気づかないのよ!!!一番近くにいるのにっ!!!!
どうして、気づかないの!!!
忍の気持ち!!!!あんたら義兄妹でしょ!?」


「………っ」



忍は一瞬目を見開いて悲しそうな目のまま下を向いた



そして、こいつは目に涙を浮かべ忍を見ていた



やっと…気づいたんだね




「忍……ごめんなさい。」


「いいんだよ。それより、桐…」


「んだよ…言っとくけど、俺許してないからな。お前たちが兄貴を殺したこと」



「は?」


え、殺した…?

実の息子を?


「…誤解なんだよ。俺たちは剣矢(けんや)は殺してない」



「…っ、嘘言ってんじゃねぇよ!!!!!」


桐は怒鳴ったが、目には動揺の色が見えた
「嘘じゃない。あの日剣矢は、族同士の喧嘩に巻き込まれて死んだんだ。」

「……っ……。」

「ねぇ、桐…あんた誰からそんな事を聞いたの?」

「……聖(ひじり)って言うやつからです」



この、桐の一言でまたあんな事が起こるなんて、私は知らないでいた