ドクン…
心臓の嫌な音が耳に響く
ドクン…
その速さはどんどん増していくー…。
ドクン、ドクン…
「ど、い…うこ、と?」
「んー、とりあえず君もフード取りなよ」
私はそう言われて震える右手でフードを取った。
すると、
「あははっ!!やっぱ“双子”はすごいね!!
顔がそっくり」
誰かを嘲笑うかのように笑って言った。
“双子”?!
聞いたこともない
私に双子がいるなんて…
…ってことは、蒼ねぇも私に嘘をついていたって事?
そ、んな…
「聞かされてなかったみたいだな
しょうがないから俺が教えてあげるよ」
男…嵐は私が知らないことを話し始めた…ー。