しばらくその場で、ペチャクチャ喋っていたら…
「――なーぎーさー!!」
「…ん?」
急に誰かに名前を呼ばれた為、後ろを振り向いた。
「あ、えり!おはよー」
「…ゲ…」
ゲ?
私がえりと言った瞬間、植原君が嫌そうな顔をした。
「おっはよー!渚、ミヤ、ま・こ・と♪」
ま・こ・と♪…て…
何か植原君だけ甘い声で呼んでるし…。
「…俺先教室行く」
そう言うと、植原君は、下駄箱へと行ってしまった。
「まてよ、誠!渚、先行ってんな!」
植原君を追いかけるように、ミヤも下駄箱へ行った。
一体何があったんだ…
植原君…
「もぉ…誠ってばぁ…、照れちゃって!」
なっ、何が…。
「あ、あのー…えり?」
「そーいえば、えり4組なんだけど渚は?」
「私も4組だよ…」
「うっそー!やったー!」
「ミヤも一緒だし、それに植原君も…」
「マジで!!うそでしょ!!まさかこれって運命!?」

