「い…言うなよ、渚」
「いい言わないよ!…多分…」
「何だよそれ!絶対言うだろお前…」
「そーゆうミヤだって、鷹野さん前にしたらペラペラ言うくせにー!」
「はっ!?言ってねーよ!」
「どうだか〜?」
「うるせー!黙れ糞!」
「はいはい、分かりましたー」
歩いていると校門が見えてきたので、私ははや歩きで校門の前まで行った。
「お前だって、実の親父の癖にペコペコやってんじゃねーか!!」
ピタ…
「にゃ゙んだとー!?ペコペコなんかしてないぞ!」
「してんじゃねーか。只でさえ、なる好きなんだからよー…」
何でそこで、ミヤがしょんぼりするの?
「とにかく!お互いに気を付ければそれで良いんだよ!はい、これにて終了!」
「――何を気を付けるんだ?」
「んぎゃ!!」
「うお!!」
いきなり後ろから肩を叩かれたため、もの凄く驚いて変な声を出してしまった。
「んだよ、誠かよ…。驚かせるなよ」
「別に驚かせてねーよ」
「何だぁ…、植原君かー…びっくりしたー。てゆーか何でここに居るの?」
「何でって、校門前だから。お前ら二人とも、通行の邪魔だぞ」
「わぁ!ホントだ!」
私とミヤは急いで端に寄った。

