「はぁ…やっぱり、男に見えるよな」
「うん!口調がもうすでに男の子みたいだよ!」
「そうか。でもガキの頃からの癖だから、直せないんだよなー」
「へぇ…癖なんだぁ」
兄弟が全員男だったりするのかな?
「でもそれだと結構色んな意味で大変じゃない?葵衣?」
えりが、机に肘をつけながら言った。
葵衣ちゃんて言うのかな?
「そうなんだよなー、男によく間違えられて告白されたり……って!えぇ!?」
うわ!びっくりした!
いきなり叫ぶ葵衣ちゃんに、肩を弾ませた。
「どーしたのよ、葵衣?」
「どーしたのよじゃねーだろ!えりじゃん!」
「そうよ、えりよ。気づかなかったの?声かけたくせに」
「…わざわざ隣にいるやつの顔なんか見ないだろ?」
ん?
「うっわぁ…、これから先葵衣の隣に座る人かわいそーう」
んん?
「そうか?」
仲良さげに話す、えりと葵衣ちゃん…
…ちょっと待って!
「二人ともどーゆう関係?」
一瞬二人は、目を合わせると…
「「幼馴染み」」
お…さななじみ?

