リア充彼氏!!






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「はぁ…!やっと着いた!」


「…ほっほんと、やっとね、渚に…道案内を任せたえりが、馬鹿だったわ…」



え?何が?



「…?」


「まぁ…、無事?教室に着いたわけだし、中入りましょ」


「うん」



あぁー…どんな子が居るのかな〜?

少し緊張する…!




―ガラガラ






「…おっはよーう!!」


「!!!?」



えりは、ドアを開けた瞬間、まだ初対面の人ばかりなのに、大きな声で挨拶をした。




だっ、大胆過ぎるよ!えり!


心臓止まるかと思ったよ!
いまでも止まりそうだけどね…






「おはよー!」
「おはよう!」


次々にクラスの人達が、えりに挨拶をした。



えぇぇえぇ!!



一人ひたすら驚いてる私を置いて、さっさと席に座るえり。




…何か心の底から悲しい

一人取り残された感じ…。



「渚?何つったってんの?早く座りなよ?」


「あー、うん」


私は、座席表を見るために、黒板を見た。



「……へぇ、何処でも良いんだ〜」


黒板には“自由に座って良い!”と、大きな文字で書いてあった。


「えりはそこで良いの?」


えりの座っている席は、窓側の後ろから二番目の席。


「勿論!それにここからじゃなきゃ駄目なの!」


「何で?」


「何でって、この席からだと良い感じに、誠が見えるから!」


また植原君ですか…!


えりが目をハートにさせながら見ている所を、私も見た。




…植原君、顔が真っ青になってるよ!


あれは完全に拒否反応してるなきっと。



取り敢えず、えりの後ろの席に座ろう



「やっぱり窓側の後ろの席は良いね〜」


「そう?この席の方が、全然良いけど!」