その後、川崎くんに家まで送ってもらった。 「……新垣」 「ん?」 「……いや、なんでもない」 「?」 少し切なそうに笑った川崎くんは「新垣」とあたしの名前をよんで、チュッと、頬にキスをした。 「へっ? へっ?」 「ぷっ」 「ぁ、ぇ、ぁ……」 い、い、今……チュウ、された? 頬、だけど。 「これぐらい、勘弁してよっ」 そう笑って「じゃあまた明日」と言って、帰って行った。 泣きそうに見えたのはきっと、 見間違いなんかじゃなかった。