放課後、下駄箱に行けば、寄りかかりながら立って待っている川崎くんの姿。 「川崎くんっ、ごめんっ」 「ん、大丈夫。映画でいい?」 「うん」 ローファーに履き替えて、校門を出る。 その瞬間、あたしは思わず立ち止まった。 「……かじ、さん……?」 「にぃ」 なんで、いるの? 「……にぃ、あんさ」 「……ッ」 あたしは思わず、目を逸らす。 「……こっち向けよ」 そう言って、あたしに手を伸ばす。 ねぇ……なんで? どうして、そんな苦しそうな顔をするの?