ぁーもぅ……熱いよ。

あたしは手で仰ぎながら教室へと向かう。

ドアを開ければ、川崎くんと目が合って、思わず目をそらした。


反射的に、顔が熱くなる。



気づいてる?

気づかないで。


そんなことを思いながら、川崎くんの前に座る。


「顔、真っ赤」


後ろからそんな嬉しそうな声が聞こえた。

そんな言葉でも、顔が熱くなる。



お願い……

これ以上、





ドキドキさせないで。