【完】*運命論*







放課後になり、あたしは職員室へと向かう。

まぁ、みっちり、ミスターに説教された。


遅刻届忘れたぐらいで、そんな怒んないでよね。

ずーっと聞き流して、1時間ぐらいで終わった。



学校を出れば、校門には美由が立って待っている。


「お待たせ」

「随分説教長かったね」

「まぁね……」

「……」

「……告白、できなかった」

「そっ、か。まぁ、勇気いるよね」

「そうじゃないの」

「ぇ……?」

「……させて、もらえなかった」

「……っ」

「ほんとっ、参っちゃうよっ」



美由……そんな悲しそうな顔しないで。

あたしは、もう笑えるから。