次の日、あたしは学校へと向かう。 といっても、もう九時になるけど。 教室のドアを開けると、一斉にあたしに視線が集まる。 「新垣、どうした」 げっ……ミスターじゃん。 そういえば、1時間目英語だっけ……。 「遅刻届は?」 「……忘れてました」 「バッカもん!!! 今すぐ取りにいけぇっ!!!」 あーあー耳が痛い……。 あたしは渋々、職員室へと向かう。 ……美由、心配そうな顔してたな。 また……心配かけちゃった。