「どうしたの? まだ14時だし、学校は?」
「ぁ、えと……」
ど、どしよ……。
サボってるなんて言えないし。
下を向いて慌てていると、クスッと声が聞こえた。
「入んな。匿ってあげる」
「いや、追われてるわけじゃ……」
「いいから。
美味いコーヒーでもいれてやる」
な、なんか……容姿と言葉遣いが全然一致してない……。
そんなことを思いながら、あたしはお店へと入る。
お店は、まだ準備中。
「今日は午後からで、まだ準備してるとこ。バイトの奴らがくるのは、あと30分後」
「そ、そうなんですか……」
じゃあ、梶さんはまだ……。

