【完】*運命論*






「いっつもバカみたいに元気な親友が、学校を休んだ理由が知りたくて」

「……」

「来てよかった。

唯、目が赤い理由、話せる?」


あたしは小さく頷いて、「うん」と呟いた。

美由と一緒にあたしの部屋へと行く。

そして、ゆっくりと話した。


全部話し終えれば、しばらく沈黙が続いた。



「……そっ、か」



美由はそう言って、あたしの頭を優しく撫でる。


「よく頑張ったね、唯」

「がん、ばった……?」

「うん。よく頑張った。だって、こんなに泣けるほど梶さんに恋したんでしょ? その恋、唯の赤い目を見れば、頑張ったってわかる。

お疲れさま、唯」


美由の言葉に、さらに涙が溢れ出す。



「う〜」

「よしよし」




ありがとう……美由。


ありがとう。




大好きだよ。