その後、お化け屋敷、カーレース、コーヒーカップなど、絶叫系以外の乗り物に乗った。 たぶん……ううん、絶対、あたしに合わせてくれてたんだ。 「にぃ、高いとこ大丈夫?」 「ぁ、うん……」 「んじゃ、最後あれ乗ろうぜっ!」 そう、ニッと笑った梶さん。 梶さんが指を指したのは、観覧車。 あたしは、コクンと頷いた。 するとそっとあたしの手を握って、 「じゃあ、行きますか」 と言って、観覧車の方へと向かった。 ……ねぇ、どうして? どうして、こんなにも、背中が大きいのに、 寂しそうに見えるの??