【完】*運命論*







「な、なに?」

「ん? いやっ、高校生は元気だなぁっと」

「あんま変わんないよ……」

「大学生と高校生ってのは、全然違うの」

「……それは、恋愛も?」

バカなことを聞いたと、自分でも思った。

だけど……自然とでた言葉だったんだ。


メリーゴーランドの列が進む。

だけど、梶さんは足を止めたまま。


「……梶さん?」


なんで……


「なんで、何も答えないの?」



あたしの質問に、梶さんは、



「ごめん」



ただ、そう言った。