「待ってる……ッ、何百年経っても、ずっと待ってるっ!!」
「そりゃ、早く戻ってこねーとなっ」
梶さんは、優しく触れるだけのキスをして、耳元でそっと囁いた。
「好きだよ、唯」
梶さんはそう言って、ゲートをくぐっていってしまった。
梶さん……信じても、いいよね?
待ってていいよね?
『俺は、特別な奴しか呼ばないって決めてるんだ』
自惚れて、いいんだよね……?
その“好き”は、あたしへのだって。
菜摘さんへのでも、箕原さんへのでもない。
あたし……
梶さんの“特別”になれたよね……?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…