ん……っ。

「……あれ?」

目を開ければ、そこはベッド。

……梶さんの、部屋??

あれっ?

「梶さんは……?」

部屋を見渡しても、梶さんの姿はない。


「なおなら、今友達のとこ行ってる」

「えっ?」

「男のベッドで無防備に寝ちゃって」

「……す、すみませんっ!!」

「今出れば、なおが乗る飛行機、間に合うんじゃない?」

「あ、ありがとうございますっ!!」

急いで着替え始める。

着替え終わって出ようとしたとき、「ぁ、ちょい待ち」と箕原さんに止められた。

「乗せてってあげる」

「え?」

「車の方が早いしね」

「……ありがとうございますっ!!」


箕原さんの車に乗って、空港へと向かった。