夏休みが終わってから、毎日のように、にぃはティラミスへと来る。
一番安い飲み物しか買ってかねーし。
でも……いつも俺を見る目が、キラキラしてて。
そんな姿が、好きだったりするんだ。
バイトが終わってティラミスを出れば、近くのベンチに座ってるにぃ。
この姿も、もう馴れすぎて驚かねーや。
『俺は、お前が羨ましい』
『ほんと、眩しーわ』
この言葉の意味……お前、全然わかってねーだろ。
ほんと、羨ましいんだよ。
悩んでも、真っすぐでその答えに揺るがない姿。
俺は、ずっと逃げてばっかだったから。
お前はさ、逃げても……誰かの道を照らすんだもんな。
ほんと、眩しすぎるぐらい、
俺はお前に溺れてるよ。

