【完】*運命論*







「……なお、お姉ちゃんに会いにいって」

「え?」

「バイトは、あたしから言っとく。お姉ちゃんのところに行って、ちゃんと考えて、それで答えを出して。それが、一番だと思うの」

「……わかった」

「なお」


俺の名前を呼んで、奈南は触れるだけのキスをした。



「最後だから。



頑張れ、なお」


ふわっと笑った奈南の姿は、菜摘とそっくりで。


俺は、そっと抱き寄せた。


「ん、サンキュ」


今まで……奈南がこんな風に笑ったことはなかった。

そうさせてたのは、俺。

だから、


笑顔を見れて、嬉しくて、思わず泣きそうになったんだ。