そんなことが嬉しくて、ドキドキする。

「梶さん、遊園地のチケット、どこで手に入れたの?」

たしか、もらったって言ってた……。

「あぁ、智也からな」

「ぁ、笹木さんかぁ。美由ちゃんと仲良かったなぁ」

「でも、美由ちゃん彼氏いるんだろ?」

「うん。でも、最近あんま会ってないらしくてっ」

実は、この前も……

『悠ったらさぁ、他の女の子と楽しそーに話してるのっ!! ムカつくっ!!』

なんて、美由が言ってた。


「ふぅん……」

「あたし、そういう経験ないから何もアドバイスできないんだよね……」

「会ってない、ね……。俺からしたら、会いすぎてるってのも嫌だけど」

「そういう、もん……?」

「俺からしたら、だからな。まっ、にぃはこれからでいいんだよ!」


……なんか、子供扱いされた気分。

梶さんの言葉に、少しムッとすると、そんなあたしを梶さんはクスクスと笑う。