夏休みになれば、バイト三昧。 まぁ、暇だからいれたんだけど。 「なお、誕生日会しよっか」 「は?」 「お姉ちゃんの」 「……そうだな」 「まぁ、なおの誕生日会もあわせて」 「ふはっ、俺はついでかよっ」 菜摘の誕生日……去年は、俺も奈南も触れないようにしていた。 でも、今年は違う。 俺も、奈南も、 ほんの少しだけ……前に進めたから。 「とりあえず、百合子でしょ。あとは……」 「あとは?」 「ひ、み、つ」 奈南はニッと笑って、ケータイで篠に電話し始めた。 ったく……誰呼ぶつもりだよ。