【完】*運命論*







いつも通り、俺はティラミスへとバイトしにいく。

……やっぱ、今日も来ねーか。

もう、一週間もにぃの姿を見ていない。


小さくため息をついたとき、『チャラン』とドアが開く音がした。


「いらっしゃいませー」

見ると、美由ちゃんだ。

見るの久しぶりだなー。彼氏と上手くいってんのかな。


「ご注文は何にいたしますか?」

「唯への助けをお願いします」

ニコッと笑って言った美由ちゃん。

俺はレジを打つ手を止めた。


「……」

「唯は真っすぐで器用そうに見えて、すごい不器用な子だから」

「……うん」

泣きたいくせに、笑ってたり。

周りのことばっか気にしてそーだもんな。

「この前なんて合コン行ってさー。ぁーどうしよぉ、これにしよーかなー」

会話のため、迷ってるふりをしてる美由ちゃんはなかなか笑える。

って、合コンっ?!