家に帰ってすぐに、花束をゴミ箱に捨てて、ソファに寝転んだ。
「ちょっ、な、なお……?! なに、どうしたのっ?!」
「……奈南」
俺は奈南のウデッを引っ張って、そっとソファに押し倒して、強く抱きしめた。
「……抱いてもいいか?」
「……でよ」
「ぇ……?」
──パチン
そんな高い音と一緒に、右の頬に痛みがはしった。
「バカにしないでよ……ッ!!」
「な、な……?」
今まで『うん』『いいよ』と言ってくれた奈南が、今、目に涙を溜めて、俺の頬に平手打ちをした。俺は、驚きでいっぱいで、言葉がでてこなかった。
「なめないでよ。甘く見ないで。
何回……ッ、あたしは、“代わり”しないといけないわけ?!」
俺の下から抜け出して、俺の胸ぐらを弱い力で掴んだ。

